藤井隆 / オールバイマイセルフ

藤井隆は吉本興行の芸人で、新喜劇でよく見ていました。
それが90年代の後半に、あれよあれよというまに全国放送で人気が出て、ついにはNHKの連続テレビ小説の準主役にまで選ばれるようになりました。
同時にCDデビューまでおこない、紅白歌合戦にまで出場しました。
デビュー曲のナンダカンダも良い曲でしたが、芸人の歌ということで抵抗があり、CDを購入するには至りませんでした。
それで10数年がたち、ずっと歌手活動を行っていたことも知らなかったのですが、ある日ライムスターの宇田丸がMCをつとめるラジオを聴いていると、宇田丸が藤井隆をシンガーとしてべた褒めしていたので興味をもち、中古CDをたまたま安く見つけたため、購入しました。最近コメディアンや俳優としても活躍しているchildish gambinoの”Awaken My love”をよく聴いていていたことも、興味をもったきっかけの一つかもしれません。
実際聴いてみると、少し陰鬱なポップな感じでかなり気に入ってきいています。
お笑い芸人の歌手活動ですが、このCDの場合、すべての曲でお笑いの要素はまったくなく、彼は一シンガーとして歌っています。
とはいうものの、お笑い芸人としての藤井隆のイメージは強いので、実はこのアルバム自体がボケで、『なにまじめに歌ってんねん」と突っ込みを受けるのをまっているのではないか、とたまに考えてしまいます。
お笑い芸人がボケるとき、ボケはまじねにおこなわないと面白くありません。
となると、このCDは聴いた後のリスナーの行動を含めた作品なのかもしれません。